110>>>15>>>>2021 「ペット業界から熱く語れ」
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 第四回  「私がペットシッターになるまで (中編)」

早いっ!もう1週間が経ってしまったのですね。
10月も半ばにさしかかろうとしているではありませんか!!
来月早々にはもう、年賀状も発売されますよ。ぼやぼやしていられません。(>_<)
そろそろ年末年始に向けての準備(営業活動)も始めなくっちゃ。(汗)

“私がペットシッターになるまで(中編)” について書く前に、ちょっとだけ。。。
このエッセイを読んでくださっている皆さんは、
「ペットシッター」という仕事に対するイメージとして
どういった事を思い浮かべますか?
特にこれからペットビジネスへの就職を目指す人は

「毎日、動物たちと触れ合えて楽しそう!」
「好きな仕事ができていいなぁ!」
「動物好きのお客様が相手だから、ストレスも少ないだろうなぁ」 etc etc…

どれも、当っています。
お客様とペットのことについて打合せをしたり、ペットのお世話をしたり、
ご利用後に感謝のお言葉をいただいたり、自分で好きで始めた仕事だけに
充実度は満点です。

が、この喜びにたどり着くまで、或いは維持するための営業活動は
未来永劫(?!)というのは大げさにせよ、延々と続きます。
これは何の仕事についても同じですよね。

特に、これから自分で独立してペットシッターを目指そうという方はこの
「営業活動」がかなり上位にくる関心事のひとつではないでしょうか?
「私に営業力はあるだろうか?」みたいな。。。
実際に私も、まだ今夏オープンしたばかりということもあって、
仕事の半分以上は営業活動に費やしているというのが現状です。
営業活動ということについては、開業前の段階から私なりに覚悟をしていたのですが、
想像以上のハードルになっているというのは紛れもない事実です。 

ということなどを踏まえつつ、

私は前週のエッセイで自分のことを「かなりの慎重派」だと書きました。
確かに、飼い猫の死をキッカケに自分でも驚くほどのスピードでペットシッターに
なるべく準備を開始したことは事実です。
私は自分でもびっくりする位の集中力を発揮することが年に数えるほどあるのですが、
去年の夏の終わり頃はまさにそれだったんだと思います。

でも、“夢を目指して一直線!”という自分もいる反面、
突き進む自分を冷静に眺めている私もいました。
冷静なもう一人の私は耳元で小さな声でこう囁きます。
「本当に私にもできるの?」
「勢いだけで長続きしないんじゃないの?」
「収入はどうなの?ちゃんと生活していけるの?」
「始めるのはいいけど、失敗するかもしれないということをちゃんと考えてるの?」

2002年の8月の終わりから、約1ヶ月程で自分に必要な情報を一気に集めて、
ペットシッターになるためのだいたいの方向性をイメージすることができた私が
次に考え始めたのは、
手元にある情報を自分の性格や今までのキャリア、
経験に当てはめてのシミュレーション、
ペットシッターという仕事そのものの需要や将来性、
そして確実性(というより勝算)でした。

ここで、ぐぐっと現実、ともすれば物事に対して臆病な自分に引き戻される訳なんですが、
私が臆病な自分に引き戻されずに済んだ要因となるものが3つほどあります。

一つ目は、やはり何といっても
「ペット関係の仕事に絶対に就く=ペットシッターになる」という動機です。

二つ目は、この動機を持続させるために私が打った手があります。
それは「石橋を叩いて、叩いて、叩きつくす」
という自分の性格(あっ、ちなみに私は石橋を壊すということはしません、壊れる前
に渡りきるタイプです)を十分知っているだけにやったことなのですが、
自分の夢をとにかく人に話しまくりました。

これは良く使われている手法なのですけれども、想像以上の効果があります。
(ぜひ、お試し下さい ^^♪)
聞かされる側はいい迷惑なのかもしれないのですが、それはそれ!

公言してしまったからには、やらないわけにはいきません。
そんなこと格好悪くてできません。
“有言不実行”のレッテルが貼られた自分なんて、想像したくもありません。
まぁ、人に話す自分を後押しするものとして、30歳を過ぎて出会った“夢”に
かなり興奮もしていましたね。
たとえ冷ややかな反応が返ってきても結構冷静に受け止めることができました。

「馬鹿って思われてもいいも〜ん。やりたいことが出来ちゃったんだも〜ん」
「私はやるよ!」ってなもんです。 (*^^)v

三つ目、これは縁なのか運なのか分かりませんが、
タイミングよく「創業者セミナー(福岡県商工会連合会主催)」を受講する機会に恵
まれたということです。
セミナーに参加したことによって、漠然とした夢を具体的な形にしていく方法を教わりました。
結構、積極的に参加しましたので、得られた成果も大きかったように思います。
このセミナーに参加することができたのも、半信半疑の自分の夢を自覚しながらも、
狼少年よろしく
「私はペット関係の仕事に就く」「自分で何かを始めたい」「ペットシッターになりたい」等と
いろんな人に話していたせいなのです。
「にしやまさん、今度こげなセミナーがあるとばってん、受けてみらんね?!」と
知人の商工会連合会にお勤めの方から声をかけていただいたのが受講のキッカケでした。

不思議なことに、人に公言することによって、
自分の欲しかった情報が集まってくるよな〜。
というような感覚はこの時わずかではありますが体験することができました。
この感覚は今でも体験中です。

もちろん、この段階で完璧な夢の実現に向けての計画が立てられるはずがありません。
何せ頭の中だけで考えたことですので、経験が伴いませんからね。。。。 
経験はやはり重い!
計画の見直しや修正はこの後もずっと開業するまで続くことになります。
(今でも時々見直しています)

ただ、この時点で開業までの綿密なタイムテーブルは作りました。
そしてこれ以降は、計画を元にやるべき事を一つずつ消化していきました。

計画の中には、自分の決めた期限までに、
動物関連の資格を取得すること
ペットショップでのアルバイトを経験すること、
ペットシッターの実務研修を受けること、
福岡市とその近郊のペットに関する市場調査(自己流です)、
宣伝広告のための販促ツール制作計画、
その他、出来るだけたくさんの人達に計画書を見てもらい意見を聞く
ということ等も盛り込みました。

で、これらの作業の中で、“私らしいな”と我ながら感じることは、
「ペットシッターになりたい」と思い立ってから、開業するまでの期間を
最長で1年間と設定したところです。
実際はもっと短い期間で開業することになったのですが、仕事の規模の割には
比較的長い時間を費やしたことになるのではないかと思います。

じれったいとも思える期間ではありましたが、目的を持って取った時間でもありました。
この期間を一言で表すとするなら
「夢を熟成させるための日々」
ということになります。
少々格好をつけすぎですね。あははは。(汗) 

でも、一時の気分の高揚で単に勢いに任せて動いているだけなのか、
それとも正真正銘、本気で「ペットシッター」という事業に取り組もうと思っているのか、
しっかり自分で確認したかったのです。

と、ここまで書いたところで、またしても長い文章になってしまいました。。。。(^^;

この後、私が歩んできた経緯は誰にでも当てはまるということではなく、
人にはそれぞれに適したやり方があるのでは?
あなたの性格に合った違和感のないやり方を選択した方が
あなたの欲しい結果への近道となると思います(ペット関係の仕事に限定せずに)。。。

というようなことを書きたかったのですが、
またしても次週につづくということで、第四回目は終わりたいと思います。

ちょっと予告っぽくなりますが、
「人間は大きく分けると2パターンに分かれる」ということ、
自分に無いものを持っている人って、すっごく素敵に見えてしまうものですよね。
私も「この人すごい!」「なんでこんなに頑張れるの?」
「その力はどこから湧いてくるの?」と
思わされる機会がたくさんあります。
でも、人の良いところを自分のものにしたいと思う気持ちは大事なことですが、
自分を卑下したり、責めたりする必要はまったくありませんものね。
私は私!と半ば開き直り気味ではあってもそう思った方が
自分の力を発揮しやすい状態になるんじゃないかな?ということを最近思うようになりました。

この辺のことと、ペットショップで働いてみて感じたこと、
そしてペットシッターの実務研修を受けて
学んだことなどについても書きたいと思っています。


それでは、また来週 (o⌒∇⌒o)

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