|   ”今年こそは毎月エッセイを書くぞ!”とあんなに張り切っていたのに... 
気がつくと2月が終わっている。(゜ロ゜) まったく、なんてこったい! 
   
  
  
この時期、私は確定申告を終えてホッと一息ついているところです。もともと経理業務の経験のない私にとって、この時期はとってもブルー。 
何しろ自分で仕事を始めるまで「勘定科目って何?」の世界だったんですから、 
無理もないといえば無理もない...。 
この時期になると決まって焦り始める。(苦笑) 
  
 早くやってしまわなくちゃ!と思っている間にどんどん時間は過ぎていきます。 
ところが、苦手な分野だけに、 
「きっと面倒くさいし、ややこしいに違いない」 
という勝手な思い込みが先行して、なかなか手をつけようとしない。ヘヘ 
  
実は去年の確定申告は、今年以上に超ど素人状態だったため、税務署員さんに 
指導してもらおうと、朝早くから出かけていったのですが、売上が売上だっただけに、 
あっけないほどにとっとと終わってしまったんです。 
  
  
 そして迎えた今年の申告。 
今回は、国税局のホームページの確定申告書作成フォームを使って自力で作ってみることにしました。 
これ、実に簡単です! 
私のように経理が不得意な方にはぜひお勧めしたい! 
決算書等の数字を元にチャチャチャと入力していけば、あっという間に出来上がり! 
決算書類は賢い会計ソフトが作ってくれますし、もう楽ちん、楽ちん。(*^^)v  
これで、来年からは怖くないぞ!と、ひとつ学習した私なのでした。 
  
確定申告の話はさておき、今回は昨年末の私の新たな体験について 
書いてみたいと思います。 
題して、「やってみなくちゃ分からないことだってある!」 
自営業をされている方なら誰しも通る道の物語の序章です。 
  
   
  
昨年、秋がもう終わろうとしている頃、私は 
「今年の年末年始は、シッティングの予約を独りで消化できないかもしれない!」 
という危機感を抱きはじめていました。 
「手伝ってくれる人をなんとか確保しなくては!!!」 
  
 頭の中ではずっと前から考えてはいたものの、目先のいろんなことに追われてなかなか計画的に準備できず、ようやく12月になってからバタバタと大慌てで 
アシスタントの実習を開始しました。とにかく急いでましたので、本来踏むべき手順はかなりカットしたんです。。。 
(私っていつもバタバタしていますよね〜。(>_<) いかんいかん。) 
  
  
で、結論から先に書いちゃいますと、結局、年末年始には間に合いませんでした。。。(涙) 
それはなぜか?! 
  
時間がなさすぎた ということが最大の理由ではあるんですけれども、 
実習をしている間に私の考えが徐々に変化してきたのです。 
  
スタッフ確保のそもそもの目的は、ダイレクトな表現ですけど 
「数をさばくこと!」だったのです。 
  
せっかく頂いた仕事の依頼を断るなんてもったいない!! 
そんなことできっこない! 
と当初は思っていました。 
  
ところが......。  
  
あるとき、実習生に対して私がお局さまよろしく口うるさく繰り返す言葉に 
「はっっ!(゜o゜)」 としたんです。 
  
私が九官鳥のように繰り返した言葉とは、 
  
「あなたが飼い主さんだったらどう思う?」とか、 
「お客様になったつもりで考えてみて」 
「あなたが飼い主さんだったら、何をしてもらったら嬉しい?」 
「金太郎飴のようなサービスじゃダメよっ!」 
「鍵を預かるから、神経質なくらい慎重に扱ってね!」 
「ペット日誌の書き方ひとつで資質が問われることもあるよ」...これって脅し? 
「誰かに仕事振りを見られているつもりでやって」 etc.etc... 
  
  
 私は私で短期間の内に仕上げなきゃいけない!という焦りがあるものですから、そりゃぁ〜もう、しつこい程に同じことを何度も言う訳ですよ。(苦笑) 
当の実習生は、「まったく、当たり前のことをうるさくいう人ねぇ!」と内心思っていたことでしょう。 私だったら思うどころか「分かってますって!」と口にするかも。(^^; 
 
  
まぁ、こんなふうに思っていることをポンポンと口に出して言っている内に、 
ある時、自分の言葉にドキッとしてしまったんです。 
  
  
これほどしつこく同じ言葉を繰り返すということは、他の誰でもなく私自身が、このことをかなり大切なことだと思っているということに。。。 
(まぁ、これでも事業主のハシクレです。当然といえば当然) 
  
で、考えました。 
この当たり前すぎることを、今の段階(成長前期)では 
もっともっと大切にすべきなんじゃ〜ないかと。。。 
  
”数をこなす仕事をしても、お客さまは決して喜んで下さらない!” 
っていうか、私が飼い主だったらイヤだ!  
このことに気がついてから、私のスタッフ採用大作戦の行軍にストップがかかりました。 
  
「サービスの質の重視!」 
小さな規模だからこそ出来ることがある! 
これをなおざりにしては、この仕事を始めた意味がなくなる! 
「ちょっと、ちょっと早苗さん、あなたは一体どこへ行こうとしているの?」 
  
私だったら、ガサツなペットシッターは絶対にイヤ! 
かといって、超ビジネスライクなペットシッターもイヤ! 
ところがどっこい、ベタベタとペットに甘く、妙に馴れ馴れしい 
仕事という意識が希薄なペットシッターはもっとイヤ! 
プロ意識を持ち、テキパキ+まろやか(?!)なハートと 
細やかな配慮でもって誠心誠意ペット達に接してもらいたい。  
  
  
これが私の理想のペットシッター像。(欲張りですけどね。) 
やっぱり質を重視しなくっちゃ!これだけは譲れない。 
  
「私がペットシッターを始めた原点はここにあるんじゃなかった?」 
  
 飼い主さんに喜んで頂いて、尚且つペット達にもできるだけ快適に普段と同じように過ごしてもらう。これを忘れちゃぁー、おしまい!ですよね。 
  
が、分かっているんです。このことが業務の効率化と逆行していることは。 
  
でもねぇ...。 
お客さまにかけて頂いた感謝の言葉の数々。。。 
  
 「うちの○○ちゃんがね、帰ったらいつもより落ち着いているんですよ。」 
 「日誌、楽しく読ませて頂きました。ペットの様子がよーく分かりました。」 
 「これから安心して外出できます。」 
 「なるほど、こういうやり方があったんですね。参考にさせてもらいます。」などなど 
  
ごんな具合に、仕事を終えた後の心地好い爽快感と喜びを味わってしまった以上、質を落とすなんてこと、やっぱり私にはできません。ムリムリ。 
  
そんな心模様の変化もあって、結局、年末年始はアシスタントの力を借りることなく リピートして下さるお客様のご予約を優先させて頂いて、新規のお客様のご依頼を不本意ではありますが、お断りさせて頂くという形で乗り切った次第です。 
  
質にこだわった私の選択の結果です。 
  
ペットシッターの仕事そのものは、簡単なのかもしれません。 
(私は決して簡単だとは思っていませんけどね。) 
でも、簡単で誰にでも出来る事だからこそ、大切にしたいことがある! 
フフフ。 なにせ熱く語るペットシッターなもので。。。(v^ー°) 
  
  
「スタッフ」の問題は、これからの私に大きく圧し掛かってくる 
とっても重要な課題になってきそうです。 あー怖い。 
でも、私なりの思い入れもありますので、仕事の価値観を共有できる人を求め、 
一緒に汗を流し、触発し合いながら共に成長していきたいと思っています。 
  
  
さーて、どうしたものか。 
  
すべてが手探りですぞ。。。フォーッフォフォフォッ。(笑っている場合ではおそらくない。) 
  
  
  
さて、次回ですが、私が体験した「挫折」について書いてみたいと思います。 
どんなことに挫折したのでしょう。。。へへへ お楽しみに! 
 
  
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