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 第21回  「Mojo Mojoの夏、あ〜、“猫漬け”の夏」
 

今年の夏はどういうわけか、猫との縁が多くありました。

家でも猫、仕事でも猫、そしてボランティアでも猫。 ねこ、ねこ、ねこ。
とにかく猫まみれ? 猫ざんまいの夏でした。

あ、ちなみにMojo Mojoは猫専門というわけではありません。
ワンちゃんのお世話もしていますので、念のため。。。 (^^;

猫に救われ、猫に泣かされ、そして猫に教えられ、ともかく猫に翻弄されたこの夏。
夏が終わろうとしている今、ちょっと振り返ってみたいと思います。

まず、猫に救われた編です。

今さら今年の夏の暑さを振り返りたくもありませんが、去年の冷夏とは一転、
んもーーーうっっ、うんざりするほど暑かったですよね。(ーー;)!

5月頃から着実に日焼けを重ねていた私にとっては、恐ろしい夏でもありました。
ペットシッターという仕事柄、陽射しに当るなという方が無理です。

夏の犬の散歩は、朝晩にするのが常識。
陽射しの強くない時間帯を選んだにしても、やはり外でのお散歩は暑い!!
ワンちゃんも然ることながら、シッター自身も相当応えます。

そんな中、陽射しを避けられるだけでもありがたい屋内でのニャンコ達のお世話。
おまけに、訪問先によっては、激暑による熱中症を心配して、ずっとエアコンを付けっぱなしのお宅もあります。 シッター、生き返りました!ホント助かりました。(*^_^*)

そして、今年の夏はどういうわけか、圧倒的にニャンコのお世話が多かったのです。
日に日に、黒くなっていく一方の私を神様が憐れんで下さったのでしょうか?

ちなみにMojo Mojoの場合、お客さまから時間指定のご希望がないときの
夏のシフトは朝晩の涼しい時間帯は犬のお世話、昼間の一番暑さの厳しい
時間帯は、猫のお世話というふうに決めています。

猫は犬よりも暑さに強いということを本で読んだことがありますが、そうはいっても、
あの暑さの中で元気でいるかどうか気になってしまいます。ですから、猫ちゃんが
バテていないかどうかの確認も兼ねて一番暑い時間帯にお世話をするんです。

続いて猫に泣かされ&教えられ編。

7月初旬、ボランティア先のおばあちゃまから一本の電話がありました。

「にしやまさん、うちに遊びにきてるメス猫が赤ちゃんを産んだとですよ。
もう、うちには20匹以上の猫がおるでしょうが、だけんちょっとですねー、
これ以上、面倒を看られんのですよ。なんとかならんものですかねー。」

その時の電話では、母猫は具合が悪いのか、ひどく痩せていて仔猫は1匹。 と聞かされていたので、まぁ、1匹ならと思い、引き取りに行って帰ってきたのですが、 その日の夕方、“非通知” 表示の電話が再びかかってきました。 (ちなみに、このおばあちゃまからの電話は、いつも“非通知”です。)

恐る恐る電話に出る私。。。

「にしやまさん! (ビンゴ!! にしやま心の叫び)
今ちょっと裏庭に用事があって、外に出たとですよ、そしたらなぁーんか、
またミャァーミャァーと 声がするけん、ちょっと草むらの方を見たらですね、
仔猫が他にもおったとですよ。 母猫がどこかくわえて持っていっとったとですねー。
どうしましょうかねぇ。」

どうしましょうかねぇって。。。。

この時、なんだか一気に全身の力が吸い取られていくのを感じました。。。(苦笑)

結局、おばあちゃまの保護状況を良く知る私としては、知らんぷりをすることも出来ず、
「分かりました。これから引き取りにいきます。」といって再び家を出ました。

最終的に、「あと2匹いたから全部で3匹。」 と言われ、私が車で向っている間に、
もう2匹の仔猫が見つかったらしく、なんと仔猫は全部で5匹。

さすがに、青ざめてしまいました。 

しかも、仔猫達は生後2〜4日程度でとっても不安定そう。
母猫は、自分に育児をしていくだけの体力がないのを悟ってか、
普段はおばあちゃまに滅多に甘えないそうなのですが、この時ばかりは、
頭をすり寄せてきたそうです。 
まるで「子供達をお願いします。」と云わんばかりに。。。。

そんな母猫の様子を聞かされたとき、
「これは大丈夫かな?ちゃんと育つかな?」と、正直、不安がよぎりました。 
私も実際に母猫を見たのですが、
「本当にこの体で仔猫を生んだの?」
と思えるほどに、あり得ないくらいの細い体。。。 不安はますます募りました。

でも引き受けた以上、預かった命に対する責任ってものがあります。
最善を尽くすしかありません。

その夜から、私にとって久しぶりの生まれたてのニャンコ育児が始まったのです。(汗)

5匹の仔猫達は、大きな子でも130グラム程度。小さい子は70グラムという子もいます。

“なんとか、この子達を大きくしなくては!” その一心で昼夜を問わず3、4時間おきに
排泄を促しては、ミルクを飲ませました。 もちろん、真夏とはいえ、保温も万全です。

ところが、2日目の夜が明けようとする朝、一番小さかった仔猫が1匹死んでしまいました。 わずか数日間の命でした。 
そのあまりにも、小さく、短すぎる一生は、憐れとしかいいようがありません。 でも、憐れんでばかりはいられません。
まだ、4匹の小さな命が生きようとして頑張っているのです。
シッターの仕事も入っていましたが、数時間おきに家に帰ってきてお世話をする日々。
体力的にもつらかったものの、仔猫は生きることに懸命です。手は抜けません。

しかし、私の願いも虚しく、残念なことに、仔猫たちに費やした労力は
報われることはありませんでした。

夜が明けるたびに、小さな命がひとつ、またひとつと消えて逝ってしまうのです。
目が開いた子も数匹いたのですが、その子達も体のどこかがひどく痛むのか、
私の手の中で、呼吸のたびに、その小さすぎる体からは想像もできないくらいの
大きな鳴き声をあげて苦痛を訴えます。

でもその鳴き声がだんだんと小さくなって、遂には息耐えてしまうのです。
仔猫のあまりの苦しみようと、身悶えする様子に、動かすにも動かせず、
ただそっと体をさすってあげることしか出来ない私。。。

昨日までモソモソと動いていた仔猫が、なんか様子がおかしい!と思ったら
見る見るうちに動きが鈍くなって、どんどんどんどん衰弱していってしまうのです。。。
こんなに急激に状態が変わってしまうなんて。。。 初めてのケースでした。

成す術もなく、仔猫達の最期を見守りつつ、ただただ涙が溢れるばかり。。。
自分でも驚くほどに泣けてしまったのですが、これは仔猫達を亡くした悲しさというより、
自分に対する情けなさからわいてくる涙でした。

最後に残った1匹も、預かってからちょうど1週間目に亡くなってしまいました。
1匹だけでも助けたい。もしこの子が助かったら うちの猫として飼おう。
そう決めていたのにです。

私自身、ひどく疲れ、気持ちの上でもかなり消耗した、なんとも言い表しようのない
つらく、過酷な小さな小さな仔猫達との1週間でした。 
5匹の仔猫の死。これは今思い出してもつらい出来事です。

このことで、私は改めて、母猫の存在の大きさを知りました。 

仔猫を育てるということ。。。

経験があっただけに、ショックでした。

当然ですが、母猫にはかないません。かないっこないのです。
不幸にも母猫から引き離された仔猫達が成長できるのは、人間が手をかけて
育てているおかげと、これまでは思っていた私ですが、もちろんそれも事実です。
でもそれだけではなくって、母猫の力、そして、母猫から譲り受けた仔猫達の
生命力の方が大きく影響しているということ。 むしろそちらの方が重要だということ。 

当たり前なんですけどね。
でも、そんなことを深〜く考えさせられた出来事でした。

そして、今回のことでちょっと自信を無くした私は、
しばらく仔猫のお世話はするのはやめておこうと決めたのでした。

仔猫達を亡くしたショックがようやく癒えてきた、7月の下旬頃。
またしても、“非通知” 表示の電話がかかってきました。

も、もしや。。。

「はい。ペットシッターMojo Mojoでございます。」

『あ、にしやまさんですか? ○○でございます。』

「(やっぱり。 あのおばあちゃまだ!<にしやま心のつぶやき。。。> )」

『あの、実はですね、今日表に出たらですね、うちの前の空き地に仔猫が3匹
箱に入れて捨ててあったとですよ。 この炎天下にですね、、、 うんぬんかんぬん、、、。
今度の子達はこの前より少し大きかですよ。目も開いとりますし、元気もよかです。 私もですね、どうしたものかと思ったとですけどね、あんまりカワイソかですけんね、、、、。』

「......... はぁ。(汗)」

このお話の続きにご興味がある方は、長くなりますので

こちらをどうぞ→  http://www.mojomojo7.com

トップページの右上にその答えはあります。(-_-).。oO

果たして、Mojo Mojoの猫漬けの日々は、
終わりを迎えることができるのでしょうか?(;^_^ A

 

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