“今回こそ、このテーマを完結せねば!”
そんな意気込みで第五回目のエッセイにのぞんでいます (^^;
ということで、前置きはカットさせていただいて、早速前回の続きです。
(完結できなかったらごめんなさい。。。。かなり自信なさげ。。。)
「人は大きく分けると2パターンに分かれる」ということから。
ペットシッターになる方法はいくらでもあります。
FCに加盟する、個人で開業する、法人で開業する、ある程度ペット業界で経験を積んだり、
自分で必要だと思う資格を取得してから開業する、未経験のまま開業する、などなど
全くの自由です。
ペットシッターになるために
“絶対にこれだけは取得しなければならない” という資格は実はありません。
動物看護士等も同じです。目安となる民間資格はいくつかありますが、
少々乱暴な表現になりますが、「やる気」さえあれば誰でも開業出来てしまいます。
私はたまたま石橋を叩く形で慎重に順を追って開業するに至っただけです。
人は大別すると「先思考型」と「先行動型」に分かれるそうです。
ちなみに私は先思考型タイプになります。
「先思考型」とはつまり、何かを始めようとする時、可能な限り起こり得るあらゆる
ことを想定してシミュレートを重ね、不安要素を一つ一つクリアして、
自分の中で勝算を見出せた時にはじめて動き出すことが出来るというタイプで、
ある程度の全体像がつかめた時にやるべきことに集中することができて、
持てる力をフルに発揮できるという人です。
このタイプの人は組織内で働く方が向いているかもしれません。
どちらかというと腰が重くもあり、論理的に物事を捉えたり、表現しようとしたりします。
一言でいうなら「慎重で用意周到な人」ということです。
一方、「先行動型」のタイプの人は、行動しながら考えるタイプで、全体像は掴まなくても、
目の前のやるべきことに専念でき、不測の事態が起きても適宜対応し、
とにかく行動しているということで自分のパワーを最大限に発揮できる人です。
このタイプの人は、営業に向いているといえます。人と接している方が好きで、
変化に柔軟で、活動していることで “自分の存在”を自覚できるという人。
フットワークが良く、感性で生きているというイメージがしっくりきます。
逆にいえば、行動していないと元気の源が枯れてしまって、
“おとなしく机で仕事をしてなさい” なんて上司から言われたりすると
途端に自分らしさを感じられないという不安に苛まれたりする。。。。
2つのタイプの違いを理解して頂くために少々大げさに書いていますが、
つまり「考えてから動く人」と「動きながら考える人」と言い換えることもできます。
このことで私が言いたいことはですね、まず的からズレないように結論から書きます。
「自分に合ったやり方を選択した方がいいですよ。」ということです。
人間の性ともいうべきなのか、「先思考型」は「先行動型」の行動特性を
自分にないものとして羨んだり、またマネをしようとしてうまくいかないことを悩んだりします。
ところが、「先行動型」の人はその逆で、
“考えてから動くことが世の中の常識なんだろうな〜多分”と思い、
そうしてみた結果、想像していたような成果を手に入れられなかったと落ち込んだりします。
こんなことを自分でも気がつかない内に日常の中で数多く繰り返しているらしいのです。
勿論、仕事をしているのですから、時として自分の望まない事をやる場面も出てきます。
でもですね、自分自身をよーく観察してみると、なんだかんだいっても
自分のエッセンスみたいなものをところどころに散りばめながら、
たとえ欲していなかった仕事であっても、
結果的にはやっぱり自分のやりたいような形でやっているんですよねー。不思議と。。。。
少し分かりづらいかもしれませんので、具体例を挙げますね。
私は開業するに当って、自分に「看板」がないことをすごく気にしていました。
看板とはつまり、私を社会的に認知してもらうための資格や団体などへの所属、
そして経験です。
私は開業前にペットシッターになるために実務研修を受けたのですが、
私に指導して下さった方は、ご自分の経験や、私を励ます意味もあってのことなのでしょう、
「看板なんてそんなに気にしなくてもいい。肝心なのはあなたのやる気です。」と
おっしゃいました。
これはこれで一応理解は出来たのですが、当時の私にはあまりピンとこなかったのです。
「そうはいっても社会的信用が。。。」みたいな思いをずっと抱いてました。
だって、その方は見るからにバイタリティーに溢れ、開放的で自信に満ちた
営業力の塊のような存在に見え、私とは正反対のタイプのような方に思えたんです。。。
「あなたなら、きっと看板がなくてもやっていけるでしょうねー。」というのが
正直な私の気持ちでした。
(私も決して大人しいというタイプの人間ではなく、どちらかというとシャキシャキ
しているのですが、そんな私のキャラなんてかすむほどの魅力だったんです。)
また、こうも言われました。
「看板を気にしてるってことは、あなた自身が看板を通して社会を見てるってこと じゃないのかな?」と
この一言はかなり壮絶な重みを伴って私に襲い掛かってきました。 まさに「ガビーーーーン。」という感じです。
この言葉は本当に堪えました。「私って頭でっかちなんだぁー」って落ち込んで しまったんです。
講師の方は感じたままをおっしゃっただけなんですけどね。
私の悪い癖なんですけど、言われた言葉をそのまま受け取らずに
「自覚はなかったけど、私って肩書きで人を判断する人間なのかもしれない。。。」
「えーっ、そんなはずはないよ。ちゃんとその人となりを見て接しているはず。。。」
「うーん、でもそんな風に受け取られるってことは私の自覚がないだけで、私って
実はイヤなヤツ?!?!」
などなど、本筋と違う方向へと想像が発展してしまうんですねー。
私の考えてることは世の中の常識からそんなに大きくズレではいないはず!と
思っていただけに痛かったですね。かなり長い間この言葉を引きずっていました。 (苦笑)
ペットシッター実務講座受講後、私は既にペットショップでアルバイトとして勤務していたのですが、
アルバイトを辞めて開業時期を早めようかとも真剣に考えました。
“勢い”に乗るってことも大事なことなんじゃないかなって気持ちが傾きつつあったのです。
でも最終的に私が選んだのはアルバイトを続けながら、動物に関する資格を取得する
ということでした。「看板」を持つことを優先させたのです。
今となってはそれで良かったと思っています。
未消化のまま開業したのでは、なんとも気持ちの収まりが悪かったのです。
多分あの時、アルバイトを辞めて開業時期を早めていたら後悔したんじゃないかとも
思います。
(結果論ですが、開業してしまうと、とにかくやることが毎日テンコモリなんです!)
最悪の場合、うまくいかないことを人のせいにしてしまうことだってあり得ます。 (>_<)
全ては自分の責任!
そう思うためにも自分自身で納得いくまで考えて決めるということは
当たり前のことではありますが、すごく大事なことのように思えます。
それに、私ってばもういい年ですから。。。そうそう人のせいにも出来ませんしね。。。(汗)
“自分の中で納得できないと前に進めない” ということは、
要領が悪いといえるかもしれないのですが、
私からこの要素を取ってしまうと、どうにも “私らしさ” に欠けてしまうように思えるのです。
私の元気の源は全体像を捉えることと、バランス、そして納得することなのです。
どれをとってもフットワークが良いとはいえませんね。(苦笑)
だけどいいんです!
私にないものは必要な能力を持っている人の力を借りればいいんです!(開き直り?)
実際に私が開業してみて思うことは
「人って、私が思っていたより、優しい!」ってことなんです。
レベルにもよりますが、私は結構、完璧主義で出来るだけ一人で人様に
迷惑をかけないようにキッチリ、カッチリ何でもやっちゃいたいと思う方で、
人の力を借りるなんて余程のことがない限りあり得なかったんです。
人に頼む位なら自分でやります!という、かわいげのカケラもないタイプ。。。(^^;
でもそんな私でも、何かを目指して動いていると知らず知らずの内に余計なモノがそぎ落とされて素直になるのでしょうか? (*^_^*)
いろんな方が助言を下さったり、力を貸してくださいます。
そしてそれを素直に受け入れることが出来ます。
右も左も分からぬ新米事業主ってこともあるにせよ、
「自分の器を広げないと世の中を渡ってイケナイわよ」と
私の何かが感じ取っているのかもしれませんね…。
と、少し話がズレてきましたが、ペットビジネスを目指す方に限らず、
自分のやりたいと思うことがあるのなら、
まず自分のやりたいようにやってみてはいかがでしょうか?
そして、夢に向う過程で何らかのトラブルにぶち当たったら、その時点で
自分にとって居心地のいい答えを探してみる。
人からのアドバイスや、さまざまな媒体からの情報もどんどん受け入れましょう。
でもそれを鵜呑みにせずに、自分流の答えを探そうとしてみること。
その答えに良いも悪いもありません。
あなたに合うか合わないかということだけです。
これって、ものすごく危険な発言なのかもしれませんが、
夢を叶えたい、もっともっと成長したいという気持ちがあれば、
おのずと選ぶべき道や答えをちゃんと選択していくはずです。
と、信じ言い聞かせつつ、私は日々ペットシッターの仕事に取り組んでいます。 (*^^)v
やはり前回予告した「ペットショップで働いてみて感じたこと」
そして、「ペットシッターの実務研修を受けて学んだこと」については書き切れませんでした。
来週またチャレンジします!(^.^; オホホホ
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