前回のエッセイから約2週間。
この間、私にとっては結構ツライ期間となりました。
一言でいうなら「お主もまだまだよのぅ〜」といったところでしょうか。
ということで、今回は「休日・休養のとり方」について書いてみたいと思います。
皆さんは、お休みの日はどんな過ごし方をなさっていますか?
日頃の仕事とは一転、アクティブに動き回る。
それとも、1週間の疲れを癒すべくじーっと家にいて、大好きなワンコやニャンコとぼんやり過ごしてリフレッシュ。。。
ちなみに、私は会社勤めをしていた頃は後者でした。 いくつかの仕事を兼務していたため、仕事量もありましたし、何かと締め切りに追われる業務が多く、常に気が張っていました。家に仕事を持ち帰るなんてこともしょっちゅう。。。
で、休日は
「何にも考えたくない!」「何にもしたくない!」「みんな、私に構わないで!」状態で、
まるで休むことそのものが仕事であるかのような過ごし方をしていました。
そんな私が始めたペットシッターのお仕事。
スタートしたばかりだし、出来るだけたくさんのお仕事を得る機会を作りたい!という考えからうちは『年中無休』になっています。
全国のシッターさんのサイトをのぞいても大半が年中無休になっているようです。
私も昨年の開業以来、文字通り年中無休でやってきました。
前回、1月17日に創業塾で講師のお仕事をさせてもらったと書きましたが、これ、私の中では何度も書いて申し訳ないんですが、本当に大仕事だったんです。
準備もさることながら、気持ちの負担がそうとう大きかったんですね。で、終わった途端、気持ちが開放されていく様子が自分でもよーく分かりました。
「やっと、終わった!」
「遂に!やり遂げた!」
「これで、晴れて私にとっての新年が始まる。」
年末年始以来、慌しい状態がずーっと続いていましたので、気持ちの中はこんな感じでした。
人間の体とは本当に良く出来た(?)もので、今までは緊張感のせいで
殆ど感じることのなかった、体や頭の重さをじわりじわりと感じはじめるようになりました。
それに加えて、1月20日頃からの大寒波!(ホント寒かったですね〜 (゜ロ゜) ヒョオォォ!)
福岡では珍しく大雪になりました。市内の交通機関はマヒ状態。ほぼ1年ぶりにチェーンを巻いたやかましい車たちを見ました。しかもこの雪は週末まで続きます。
ま、こんな背景もありまして、私の中で騒ぎはじめる “天使と悪魔”。
ずっと影をひそめていた悪魔クン、昨年夏のスランプ以来の久々の登場です!
天使ちゃんは、 「ここで息を抜いちゃダメよ!ペースは落としてもいいから、ちゃんと仕事しなくっちゃね。」 と囁き、
悪魔くんは、 「よかよか、今までちゃんとやってきたっちゃケン!たまには休まんとつまらんバイ! 外は雪やし、寒いし、暖か〜い室内で猫とゴロゴロして何が悪いとね?」
(悪魔くんは何故か九州弁)
二人の間で迷う私、「仕事は溜まってる、でも体はキツイし。。。」 どうしよう。。。
こんな思いを抱えながら、忙しさもひと段落ついたところで、今まで不義理にしていた
友人知人にアポを入れる私。 開業以来何かと私のことを気にかけてくれている心優しい頼れる友人や先輩達。。。 “顔を見せておくのが礼儀というものでしょ?”と義理人情を地でいくこってこっての薩摩隼人に薩摩おごじょの祖父母や両親に育てられた私のDNAが反応します。
世間は大寒波の真っ只中、外に出るだけで凍えそうです。久しぶりにかじかむ私の手足。。。シッティングのお仕事も数件入ってます。いくら表は大雪とはいえ、決して休めないのがこの仕事。
シッターの仕事をお休みするなんて選択は私が死亡(※注)しない限りあり得ません。
(※注〜極端な例えですが、それくらいの心意気でやっているということです!(*^^)v)
そんなこんなで、人様との約束はきっちりこなしてはいるものの、やはり疲れはごまかせず、家でデスクワークをしていると、ついついソファに横になって、気がつくとウトウトどころか、猫をクッション代わりにして真っ昼間から爆睡しているじゃありませんか!
「いかん、いかん」と思いながらも、
こんな日が2,3日続きました。そうです。遂に悪魔くんが勝利してしまったのです。(*`▽´*) ウヒョヒョ
自分に負けた悔しさに私の自己反省&自己嫌悪癖は瞬く間に発病。
「あ〜、もう、どうしてこうも自分に甘いんだぁぁぁぁー。」と自分を責めはじめます。
いや、分かっているんですよ、頭ではね。
休むべき時は休んだ方がよほど仕事にもプラスになるいうことは。肝心なのはメリハリだということも。人に言われなくったって、ちゃーんと分かっているんです。
でも、、、、、なんです。 ここが問題なんです。
この私の『自滅型休養法』。(ちなみに、こんな言葉はありませんので、念のため)
よくよく考えると、私が持つ悪しき行動パターンなのかもしれないということに思い当たりました。そうえば、語学留学をしていた頃、「海外に行ったからには、絶対に何かしらの結果を持って帰るべし!」と固く心に誓った私。 よせばいいのに、学校を掛け持ちして朝から夕方までビッチリお勉強。
趣味の観劇の方も「本場にいるからには、自分の年の数以上のミュージカルを観なければ!」と、これまたまるで義務のように娯楽を消化するありさま。
結局、後半は息切れしてしまって、どこにでもいるお気楽な日本人留学生になってしまいました。(汗)
もうひとつ、会社員の頃も同じようなことをやってしまってます。プロジェクトやら新しい企画やらを任される立場になった時、それはそれは我ながら良く働きました。我を忘れて一心不乱、根を詰めてやってしまうんですねー。
その間、周りのことが良く見えていません。ふと気がつくと自分と同僚との間に微妙な物理的、精神的ズレが生じていることに気づく。
「何かがおかしい。。でも、頑張れば何とかなるはず」と思い込んで更に懸命に働いて、挙句、「どうして私だけがこんなにやらなきゃいけないの???」、
「どう考えても不公平でしょ?」、「なんでもっと皆頑張ろうとしないの?」
と、一人でテンパって、とうとう周囲や自分への待遇を恨み出す。。。
行き過ぎて自分自身を顧みるどころか、人を責めはじめるんですね。
でもこの状態が更に進行すると人を責めている自分の心の狭さが許せなくなって、今度は自分を責めはじめるんです。ここまでいくともうノイローゼ寸前ですね。
結局、この時はさすがに自分でもリフレッシュの必要を感じまして、クビを覚悟で長期休暇の申請をさせてもらいました。 結果、上司の配慮でお休みを頂き、発狂(?!)
せずにすみましたけどね。^^;
会社を辞めて、丸半年間、何にも考えずリフレッシュ期間を満喫していたせいで私のこの『自滅型休養法』のパターンをすっかり忘れていました。
私は頑張りすぎるとこういう傾向があるんだということを、今回の慌しさで思い出しました。でも私のような人、特に女性でお仕事を頑張っていらっしゃる方に多いのではないでしょうか?
あまり自覚はなかったのですが、今回私が追い詰められたのには、それなりに理由があります。一人で仕事をしていますので、身近に「仕事の頑張り度」の比較対象がいないんですね。
自分がどれだけのことをやっているのかが分からないんです。
また、自分のやり方で果たしていいのかどうかも正直、分かりません。
だから、当然といえば当然なのですが、力の抜き加減もよく分からない。
それで、比較の対象を広い広い世間さまに求め、探そうとします。となると、それは成功者の書籍やメルマガであったり、いろんな方々との情報交換であったりします。
当然、皆人前で弱音なんて吐くはずもありません。
普通、「キツくてたまらん!」なんてこといいませんよね?
どう考えてもイメージダウンですからね。
それに、たいていの成功者は
「仕事が好きで好きでたまらない!休んでなんかいられない。」
みたいなことをよく表現しているように感じられてならないんです。(私の勝手な思い込みでしょうか?)
そんなこともあって、私は「ある程度仕事が軌道に乗るまでは休んじゃいけないんだ。」
「ここで、止まってしまったら、取り戻すのが大変に違いない!」 ということを固く信じるようになっていました。
ところがですね、私のこんな葛藤を一代であれよあれよという間に大成功を成し遂げた、前の会社の社長さんにポツリポツリとこぼしたところ、 成功している人ほど「ハタから見るとそんなに休んでいいのか?」と思うほど完璧に休むもの!
自分を「0」にすることも大事で、「0」にするから次のステップへの意欲が湧いて来るんだよ。みたいなアドバイスを頂いたんです。
もちろん、世界を舞台に活躍している成功者と自分を比べるつもりは毛頭ありませんが、意識や考え方としては、「マネてもいいかもしれない。」と思えました。というより、私には救いの言葉のように響いてきました。。。
そんな訳で、1月の半ばなんとも消化の悪い、悶々とした2週間を過ごしたわけですが、全国で活躍なさっているペットシッターの方々はどんな風にリフレッシュされているのでしょうね。
大好きな動物の仕事ができるということも、それはそれで癒しの時間にはなりますが、人様の大切なペットのお世話をさせて頂くわけですから、自分のペットと過ごす時間とは決定的に緊張感と責任感が違います。
やはり、仕事とは離れた場所で何らかのリフレッシュの方法を見い出していらっしゃるのでしょうか?
私は、このストレスを人に相談したり、積極的に人と会うという形で解消しました。
で、行き詰ったら「休む」ということも今後はやっていきたいと思っています。
なにも休養は丸一日でなくてもいいんです。
ちょっとのお昼寝や空いた時間の読書、観劇、猫との一方的な(?)スキンシップ。
そして、たまの爆睡。(笑)
どちらかというと、「MUST ねばならない!」で生きがちな私には、これから身に付けていかなければならないことのひとつかなと思いました。
あれれ、また「ねばならない」って書いてる。(苦笑)
昨年秋ごろから増えている問合せに「どうしたら、ペットシッターになれますか?」という質問がやたらと多いのですが、(ちなみに、今の段階でお名前の記載がある方にはできるだけお答えしています。)開業はこれからという方に、休日のお話をさせて頂くというのもちょっとヘンな話しですが、開業時はとにかくエンジンはフル回転が理想です。
でも、なんといいますか それぞれに合った仕事のペースもありますし、また接するのが動物であるが故に、いつ会ってもなんだかんだと慌しそうな余裕のないペットシッターよりも大らかな温かみのある包容力を感じさせるようなペットシッターの方がいいと思いませんか?
私がお願いする時はそんなシッターさんがいいなぁ。。。
包容力はやはり、余裕がなければかもし出せるものではありませんよね?!
近い将来、ペットシッターになりたい方の支援も仕事として取り組んでいきたいと考えている私としましては、「必要な時には休んでもいい」ということもお伝えしていきたいなと思ってしまいました。
人間、メリハリとバランスが大事ですよね〜(しみじみ)。今回、身をもって体験しました。
さて、次回ですが、次回は
「とうとうやってしまった! 起きてはならぬシッティング時の事件」
について書いてみたいと思います。
タイトルは「これで一巻の終わり?!心臓が止まった出来事」です。
もう、ホント思い出すだけでも血液が逆流しそうです。。。。
それではまた次週 ^^/~
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