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 第七回  「ペットシッターの実務研修を受ける」

自宅で仕事をしている時、行き詰ったり、思考がフリーズしてしまったら、
私はよく猫と遊びます。
遊ぶというより、私の方が猫にちょっかいを出すといった方が正しいのですが。。。

猫という動物、今更こんなことをいうのもなんですが、実によく寝ます。
恨めしいくらいに寝てくれます。昼も夜もお構いなしに寝ます。ひたすら寝ます。

ZZZZ・・・・。君らホントに夜行性?

ちょっかいを出すといっても、うちには8匹の猫がいます。
可愛がり方に偏りがあってはいけません。
猫はえこひいきを敏感に察っするんです。(ホントです)

「うーん、今の気分はシャムだな」と思い立ち、机を離れ、猫を探し回ります。
ひとしきりシャムを触りまくって癒され、これで終了というわけではないのです。

シャムの次はバレリー、そしてモモ。 
おっと先輩猫を忘れちゃダメダメ、カンちゃんとクロちゃんにもご挨拶っと。
「あーた達、さすが姉妹やねー、8歳になっても仲良しねー。」と声をかけながら、
この巨大猫達の気になるお腹の脂肪のプルプルとした感触を楽しんで、
さてと、シロちゃんはどこにいるかな?

「いたいた、ここに!あーたも気持ち良さそうに寝とるねぇ〜」と
ノドの辺りをさすりながら、えっーとチビ達はどこ? 
「あーら、こんなところにおったとね!」と、モジョ次とクーバともコンセンサス(?)を図る。。。
(私の家族はコチラ → http://www.mojomojo7.com/family.html

なんだかんだと、気晴らしのつもりが義務というよりも使命(?)となり、
あまりに仕事(デスクワーク)に対して気乗りがしない時などは、
気がつくと軽〜く30分くらい猫達と遊んでしまっています。。。 (これでいいのか?)

これを“遊び”と言ってもいいのでしょうか。。。 まっ、癒されるのは確かなのですが。。。
しかし、猫達にとっては迷惑な話なのかもしれません。

彼らは内心、
「げっっ、また来たニャ!今日は出かけないのかニャー、ったく、迷惑な話だニャ」と
アイコンタクトでグチを飛ばし合っているかもしれません(汗)

さて、今回は私が受講したペットシッターの実務研修のことについて書きます。

私が実務研修を受講したのは2002年の11月でした。
当時、私は現在所属しているペットシッター育成団体の通信講座を受講し始めていました。
そして、ペットショップでもアルバイトをしていました。ついでに、もう一つ、これも通信で
動物看護士関連の資格取得のための勉強もしていました。

そんなこんなで脳ミソのキャパ的にも体力的にもオーバーヒート気味だったのですが、
今振り返れば我ながら良くやったもんだと思いますが、 はるばる京都へ
シッター実務研修を受講しに出かけて行ったのです。 

秋の京都はサイコーです!(注:観光の場合に限る。私が見たのは超モダンな駅ビルだけです。。。)

受講動機は、
「通信の勉強だけでは不完全!現役のシッターさんから直接学んだ方がいいに決まっている」

という勝手な思い込みであり、信念です。

ちょっと話がそれますが、私はどうも「現場」という言葉やその実態にとても弱いなーということを
エッセイや日々の業務日誌を書いていて感じます。

これは一体何なんだろうと考えてみたところ、一言でいうなら「知らない世界への恐れ」ですね。
あと、職歴を振り返ってバリバリの営業畑ではないというコンプレックスともいえるかもしれません。
だって、私がやろうとしているのは「ペットシッター」です。誰が見ても接客業であり、サービス業です。

現場に出てなんぼ、お客様との出会いがあってなんぼのお仕事ですもん。
今までの仕事とはわけが違います。不安は大きいですよね?!

話を戻します。
個人でペットシッターの実務研修を提供しているところはインターネットで調べる限り何軒かありました。東京の方が断然多かったのですが、なにせ私は薩摩の女。
遡るに、西軍・豊臣派!できることなら関西以西で受講したいじゃありませんか!(なんのこっちゃ!)

で、何を基準に選んだかといいますとまず、自分の勘、感性。
そしてメールなどでの相手側の対応です。

それから当然といえば当然の受講料
自分なりにリストアップして何度かメールでやり取りをさせていただく過程で
研修先を絞り込んでいきました。

最終的に私が選んだのは京都で開業しているシッターさんでした。

足掛け10年間くらいシッターを続けていらっしゃるということも、私にはかなり響きました。

で、結論としましては、ここで受講して大正解!

初日はみっちりペットシッターとして必要なことを教えてもらいます。
シッターとしての心構え、シッター業の魅力、仕事を始めるに当っての準備、営業方法、
実務に必要な各種書式、実務の手順、ペットの病気のこと、お客様への対応、広告宣伝のノウハウ、
動物病院との付き合い方、その他開業に当って参考となる予備知識、etc.etc…

ホテルに帰ってからも目を通さなければならない資料が山ほどありました。(汗)

翌日は、前日の復習と質疑応答、そして待ちに待った犬と猫のシッター実務!

凄まじい情報量なのですが(A4の厚さ2cmのファイルがパンパンになるくらいです)、
ちゃんと素人の私にも伝わるように順序だてて教えていただきました。

ちなみに、私が手探りの状態で作成した開業計画書も事前に送付して目を通していただいて、
矛盾箇所や現実的でない点などを一つ一つアドバイスして下さいました。

少々生意気な言い方になりますが、受講に際して、単に知識を降り注いでもらうだけだったなら
私もこの先輩シッターさんをここまでティーアップはしません。

なんというか、この講師の方の人間性や姿勢に惹かれたということが大きかったと思います。
自分に合っていたといった方がいいのかもしれませんが、端的に表すならこの講師の方は
太陽のような光を周囲に放つんです。それも痛いくらいに。。。
しかも、思っていることはストレートに表現されます。

これには正直戸惑いもあったんですが、バランスのとれた考え方をされる方でしたので
スムーズに受け取り、学ぶことが出来ました。一本筋が通っている。そんな方でした。

とはいえ、この講師の方の印象があまりにも鮮烈だったせいで、
実をいいますと、私は初日の晩、凹んでしまったんです。(笑)

「この人のようにはなれない。
マネをしてもストレスで参ってしまうかも。私には無理なのかなぁ」と。

“ペットシッターとして本来あるべき姿”や“目指すべきこと”は確かにあると思います。でも、

「基本となる要素以外では、個々の考え方や個性で運営していってもいいんですよ。」

「私には私のやり方があるし、あなたにはあなたに合ったやり方があるはずです。」

と言ってもらえたことに安堵感を覚えたことを記憶しています。
一人一人個性が違う以上、仕事のやり方、進め方にも違いがあって当然です。
ただでさえ頭でっかちになっていろんなことに慎重になっているというのに、
知らない世界に踏み出そうとしている私にとって、この一言は救いとなりました。

しかしまぁ、私は基本的には“やってやれないことはないはず”と思う図々しいキャラですので
最終的には自分を信じることにしてはいるのですが。。。(*^^*)v 

実務も、ペットのお世話そのものはもちろん、
「やっぱりカーナビはあった方が便利だわぁー」とか、
「散歩中のワンちゃんのおしっこを持参した水で流すんだー。さすが!私もマネしよう」とか、
「なるほど、洗濯用洗剤のスプーンを猫のドライフードの分量を測る時に使うんだ。
で、一杯が約20gなの?へーなるほどぉ、そりゃ便利だわ。
私も猫を飼ってるお客様には教えてあげよーっ。」
「はっはーん。よかれと思っても、やりすぎはいけないんだー。
これって、経験しないと分からないことよねー」

などなど、感心することしきりでした。

他にもシッティング中のハプニングなどもたくさん聞かせてもらいました。
これは今後私がペットシッターとして仕事をしていく上で、かなり参考になりそうです。(実際役立ってます!)

やっぱり先輩シッターさんに学んでよかったと思っています。経験の重みを実感しました。

今でこそ、ペット雑誌やSOHOや副業のビジネスを紹介しているサイトや雑誌などで「ペットシッター」
という言葉を目にしたり、耳にしたりするようになってきましたが、10年ほど前に開業された
この職業の草分け的存在である諸先輩シッターさんたちは、それはそれは大変だったろうなぁと
容易に想像することができます。

だって、実際にペットシッター業を開業した私自身、この職業を知ったのはつい昨年のことです。

それまでは一切、聞いたこともありませんでしたからね。

ペットホテルなみの認知度というわけにはいきませんが、知ってる人は知っている職業になってきたのも先輩シッターさん達の地道な活動と努力の賜物です。

今ですら、お問合せをいただくお客様から
「あら、ペットを預かってくださるんじゃないんですか?」
「自宅の鍵を預けるんですね。ちょっと考えさせてもらいます。」と、しばしば言われます。

これが、10年前なら尚のこと、自宅に他人を招き入れるという習慣が定着していない日本では
特に風当たりも強かったのではないでしょうか?
それに、インターネットも当時は殆ど普及していませんでしたし。。。

インターネットがなければ、私は「ペットシッター」という職業を知ることはなかったでしょう。。。

「ペットシッター」という職業が日本に誕生してからのこれまでの年月を開拓期とするなら、
パイオニアである諸先輩シッターの皆さんが引いて下さった道を整備して更に普及に努めるのは
後輩である私達の役割です。
日に日に新しいシッターさん達が誕生している今は、まさに成長期だといえます。

ペットシッターは獣医さんのような医療行為は当然できませんし、やってはいけません。
でも、日々動物達のことについて学び、レベルアップは心がけなければならず、
その場に応じた適切な飼育のアドバイスができるように努める必要があります。

ペットシッターは単に飼い主さまからの依頼事項を代行するだけの職業ではありません。
便利屋ではないのです。かといって、堅苦しく構える必要はありません。
ペットを大切にしたい。心から愛情を注ぎたいという気持ちがあれば、自然にできることではないでしょうか?

動物の医療の面でのプロが獣医さんなら、動物達への愛情やペットケアの面ではペットシッター!
そう言われるようになるために日々の仕事に取り組んでいきたいですね。

ちょっと壮大でしょうか?(苦笑)

ということで、今回はこれでおしまいです。

皆様からのご意見、ご感想、叱咤激励、お待ちしております。

それではまた来週 (^0^)」!

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