アラスカンマラミュートは北極地方の最も古いそり犬のひとつ。
もともと何世紀にもわたり、アラスカ北西部のイニュイットの労働力として土着民と共存してきました。
その後、アラスカがアメリカ合衆国の領土となり金鉱が発見され白人が押し寄せてきた際に、土着犬は賞金つきの犬ぞりレース、懸賞金つき重量引き大会、闘犬としてより大きく力のある犬を交雑しました。
何とか元の形のまま保存していこうと力を注いだ人々のおかげで、1935年に初めてAKCに公認されました。
第二次世界大戦で多くのマラミュートが犠牲になりマラミュート(コツビュー)絶滅寸前まで。
そこで戦後アラスカ、カナダ北部より、“マラミュートらしい外見の犬”が本土へ連れて来られ、再び同じマラミュートとして登録されていきました。これがM’loot(マールート)と呼ばれる新系統です。
現在みられるマラミュートは殆どがコツビューとマールート、二者のブレンドで、比率的にコツビューが多いとか少ないとかで犬の特徴をイメージすることが出来るものです。
ちなみに日本に普及しているマラミュートは、その99.9%までが、血液のほとんどがマールートの比率で占められた新タイプです。 2003年現在、日本におけるマラミュートの繁殖は大変少なくなっていますが、繁殖前に両親犬の遺伝疾患の有無を検査・登録する良心的なブリーダーも少数ながら存在しています。これは仔犬購入時の大切なチェックポイントとなります。アメリカでも稀少な古典的系統を受け継いでいるコツビューの濃いブレンドタイプも国内に僅かながら存在します。(AMCJ
犬種紹介より)
●体の大きさ……大型犬
オス 体高 63.5cm 体重 38.6kg
メス 体高 58.4cm 体重 34.1kg
(マラミュートのサイズは、シベリアンハスキーのような上限下限が定められていない。
これは、「重い荷物をひいて長距離走ることができる機能的なサイズ」が上記の数値であり、
このサイズが最も理想であって、ここから遠ざかるほど望ましくない、ということである。
マラミュートにおいて重要なのは、サイズよりも、タイプやバランス、動きなどの機能性である。)
●毛色 |
・グレイ アンド ホワイト (GLAY & WHITE)
・シルバー アンド ホワイト (SILVER & WHITE)
・シール アンド ホワイト (SEAL & WHITE)
・ブラック アンド ホワイト (BLACK & WHITE) |
・セーブル アンド ホワイト (SABLE & WHITE)
・レッド アンド ホワイト (RED & WHITE)
・ブラウン アンド ホワイト (BROWN & WHITE)
・オールホワイト (WHITE) |
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●性格・気質
人間に対しては本来、極めて穏やかで誰にでも友好的です。
その中でも、心の絆で結ばれた家族とは一生涯深い愛情と信頼感で繋がり、かけがえのない伴侶となります。 愛情も深い反面、執着も強いようです。家族になると序列意識が強く自立心が旺盛。
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ロビン君 “グレイ アンド ホワイト” |
ロビン君のオーナーさん まみこさんに聞きました!
人はとにかくダイスキな子です。
ですが、多少の警戒心は持っているようで、全くの初対面の人には1歩引いたところを見せるところもあります。また、番犬めいたところを見せたりすることも。そういう面では、人を記憶するのは、割と得意なのかもしれませんね。
甘えん坊です。
これは、ワタシの飼い方にも問題は多大にあったとしか思えませんが、とにかく甘えん坊のやきもち焼き。ロビンの目の前で、彼の存在をすっかり忘れたような振りをして、他の犬をなでたり、かわいがったりすることはなかなかできません。 |
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●生活
・運動量は多く必要。
・夏の暑さと高湿度に要注意。 “夏の戸外は常に死と隣り合せ”というくらい!!
●S・ハスキーと似ている?
ちょっと見た目が似ている両者ですが、内面的には『代表的ソリ犬4種(マラミュート、S・ハスキー、サモエド、エスキモー)のなかでも両極に位置するほどの差違が見られる』そうです。
ハスキーは淡白で執着が少なく、とにかく走り続けることに生きがいを感じる犬ですが、マラミュートはまさに逆。人間から離れたがらず、いつも飼い主の注目や愛情を一心に集めていたい犬です。
外面でも、マラミュートの方がハスキーより一回り大きく、太く、ハスキーが軽快でコンパクトな印象を与えるのに比較し、マラミュートは重厚で威厳や迫力を感じさせる犬です。
ゆるく上がった尾や広く離れてついている小さ目の耳が大きな違いです。
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