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1>>101112131415>>> 「ペット業界から熱く語れ」
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 第十回  「2003年、ラストスパートを前に」
 

ワールドカップ男子バレー!

日々熱戦が続いてますねー。
毎回テレビに向って唸ったり叫んだり、忙しいったらありゃしません。

それにしても、スポーツ選手って年齢より年上に見えますよね?
皆さんそう思いませんか?
プロ選手の場合、肉体や精神を極限まで鍛え抜く必要から、
普通に生活していれば感じることのない「見えない何か」を常に目指しているため、
あーも頼もしく見えてしまうのでしょうか?

見えない何かとは、そうですね、いってみれば「自分の中の壁」でしょうか。
肉体や精神を極めたその先に見えるものって何なのでしょうね。
フィールドこそ違え、近頃、私も「自分の中の壁」の存在を意識するようになってきています。

男子バレー、苦戦が続いていますが、なんとかアテネに行って欲しいですね。
だって、山本選手、カッコイイし!!(って、動機はそれかい!)

さて、今回は、今年7月7日に開業したペットシッターMojo Mojoの歩みを振り返ってみたいと思います。

ペットシッターを目指していらっしゃる方にとっては、少しはお役に立つこともあるかもしれませんのでどうぞ最後までお付き合い下さい。
いうまでもなく、これから書くことは成功者の体験談ではありません。
“成功を目指す者”の体験談です。どうぞ誤解のなきよう、お願いしますね。(苦笑 ^^;)

今年の5月初旬、若者に混じって働いていたペットショップを辞めて、本格的にペットシッター開業の準備に取り掛かりました。 開業の2ヶ月前です。
自宅開業でしたので、店舗を借りるなどの大掛かりな準備は必要ありません。
店舗はいずれ持つつもりでいますが、まずは足場を固めてから着実に成長していきたいと 思っていましたので、この時点の準備は主にソフト面ということになります。

手元の開業計画書を元に「やることリスト」を作り、次のことをやりました。

1.ペットシッティング時に必要な書類の作成、仕事の流れの再確認

2.仕事に必要な事務用品やシッティング備品の準備

3.営業ツール(パンフレット・名刺・ポスティングチラシ・Webサイト)の制作

4.営業計画の作成

5.サービスエリア内のペットに関する情報収集

6.会う人全員に「開業します」と話しまくる!

準備は順調に進みました。
お金は目にも留まらぬ速さで減っていきましたが、それは覚悟の上。
会社員の時、貯金しておいて良かった〜としみじみ思いました。(^.^; オホホホ

皆さん!お金は大事です!
事業資金うんぬんの難しい話はともかく、(私もまだよく分かってませんし。)
お金については「好き」という思いを素直に表現した方がいいらしいです。
なんでも、お金の方から寄ってきてくれるとかくれないとか。。。

お金持ちの方が言うんですからきっとホントです。 

ということで、私はお金は好きです! 宣言します!(#^.^#) エヘッ

開業日は7月1日にしようと思っていたのですが、開業を間近に控えた6月下旬、幸か不幸か、知人から海外出張のアテンドの仕事のお話を頂きまして、目先のお金に目がくらみ成り行きで開業日をゴロのいい7月7日の七夕の日に延ばしました。(かなりいい加減?!)

実はこの開業日について、後日友人に叱られてしまいました。

「おまえー、開業日って、ふつう大安やろー!何も考えんかったんか!」と。。。

あちゃー そっかぁー そうなんだー 「大安ねぇ」 全然気づかなかったー。(汗)

まぁ、個人的にはあまりこだわる必要もないかなぁーとも思うのですが、
気になる方はぜひ、大安の日に開業なさって下さい。 (^.^)

まぁ、そんなこんなで、無事開業日を迎えたのですが、ちょっとしたハプニングが起きました。

実は、開業日にパンフレットやポスティングチラシ、名刺の完成が間に合わなかったんです。(大汗)これは業者さんではなく、友人にデザインなどをお願いしていたために起きたハプニングでした。なにせ、多忙な友人がボランティアで作ってくれているので無理もいえません。

予算を抑えたのが裏目に出てしまいました。(苦笑)

開業日に営業ツールが手元にないなんてこと、私の計画になかったので、
これにはさすがに窮してしまったんですが、ないものはないんです。
どうにかするしかありません。
とりあえず、間に合わせのチラシを自分で作ってしばらくの間は対応しました。

営業ツールがない!ということで、私のスタートダッシュの計画は大幅に狂いました。
結局、チラシと名刺は7月下旬、パンフレットは8月下旬に完成したんですけれども、
ツールが手元にない間、私が何をしたかといいますと、

なんと!家でちまちまとデスクワークなんぞをやってました。

そして、開業するまでパンパンに張り詰めていた緊張の糸がプチっと切れてしまったのか、本来ならばスタートダッシュの大事な時期にも関わらず、今思えばボンヤリと日々を過ごしていました。

やり方ひとつでいろんな営業法があるにも関わらず です。
もちろん、何かしら毎日仕事はしているんですよ。でも集中していないのです。。

それにしても、これは私だけなのかもしれませんが、人間っていとも簡単に、ある意味、超人的な技で楽をするための言い訳を探し出しますよね?!

その才能は、天才的、且つ芸術的ですらあります。
この才能が別の方向に向えば!なーんてこと思ったことありませんか?

で、この時にはまだあまり自覚がなかったんですけれども、
実は私の今後の課題はここに潜んでいました。
「私は営業ツールがないから動かないだけであって、物があればちゃんとやるよ!」
と思っていたんです。。。。。 
ところが、ツールの有無の問題ではなかったんですねー。これが。(汗)

7月にやったことといえば、聞く分にはさも仕事をやっているように受け取れる情報収集と、大型スーパー等のコミュニティーボードへの広告掲示依頼、タウン誌への広告掲載と、友人、知人へのメールでの簡易的な開業の連絡くらいです。

ポスティングチラシが納品された後半からは精力的に動いて、1日1000枚位を配布して回ってはいましたが、7月のペットシッターの依頼件数は 「0」。

閑古鳥ってどんな鳴き方をするのか知りませんが、非常に虚しく、寂しい7月を過ごしました。
これが現実でしょうねー。今改めてスケジュール帳のページをめくってみても、7月は隙間だらけです。。。
とはいえ、まだ7月の時点では精神的にもメゲルことなく、「まだまだこれからよ!」と元気だけはありました。 だって、1ヶ月目ですもん。落ち込むには早すぎます。

そして迎えた8月!
待ちに待った第一号のお客様から依頼が入りました!!!
私はこの時の嬉しさを一生忘れたくない、忘れるものかと思ってます。

会社に勤めていれば、営業マンが仕事を運んで来てくれます。
でも、一人でやっている以上、全てを自分ひとりでやらなければなりません。
私が仕事を始めなかった限り、出会うことのなかったお客様です。

この感激、どう説明すればいいのか分かりませんが、予約の電話を切った後、
家中の猫がびっくりして逃げ回るくらいの勢いで、ぴょこぴょこ飛び回って喜びまくりました。(^^♪

それ以降は、ちょうどお盆に差し掛かる時期ということもあり、次々と予約が入ってきました。緊張感と責任感を漂わせながら、一つ一つの仕事に丁寧に慎重に心を込めて取り組みました。

こんなに順調でいいのかしら?という思いもありましたが、ともかく素直に喜んではいました。
なにせ、諸先輩方からは激励の意味も込めて、当分の間は仕事はないものと思いなさい!と言われていましたので、それなりの覚悟をしていたからです。

順調な滑り出しに「調子こいてはイケナイのよ」 と自分を戒めました。

ところが、そんな自制心が裏目に出たのか、お盆が終わろうとする頃、私の中に、ある種の戸惑いが少しずつ芽生えてきました。

予約が入っていること自体はとても喜ぶべきことで、それなりに満足していたのですが、仕事の半分以上、7割強がホームページをご覧頂いたお客様からの依頼だったのです。

本来ならそのホームページの内容だって自分で考えて作ったものですので、(Webデザインは、友人にお願いしています。)自分の成果だと思ってもいいはずなのですが、「自分の足で稼いだんだ」という実感が伴わなかったためか、ムクムクと自分自身の「営業力」について、大きな不安ともどかしさが湧いてきたのです。

“もどかしさ”とはつまり、
「自分の思い描くレベルの仕事を私はやれていない」 

「どうしてやれていないんだろう」

「ひょっとして私には自分が思っていたほどの営業力がないんじゃないか?」 

というような思いです。

加えて、開業前に一応、売上目標なんぞを設定していました。
当たり前といえば当り前なのですが、売上目標は希望的予測も手伝って、
今思えばあり得ない位の高ーい目標を設定しています。 

このギャップ。 現実は甘くない。そう思わざるを得ませんでした。

この時点で、足で稼ぐ営業活動で私がやっていたことはポスティングのみ。
このポスティングだって、今までやったこともなかったので、それなりに勇気は必要でしたし、わざわざ電話をかけてまで「うちにチラシは入れないで!」というお叱りの電話を受けたり、マンションの管理人さんに煙たがられたりして、それなりに凹んでいたのですが、数を消化すると共に徐々に慣れてきてはいたのです。

でも、私の計画ではペットショップや動物病院へパンフレットを置いてもらうための営業回りも「やるべきこと」のひとつに挙げており、どちらかというと、確実性という意味からこちらの活動の方を重視していたので、この外回り営業を全くやっていない自分のことを
「何かがおかしい」と感じはじめていたのです。

随分と客観的な物の言い方ですけれども、私は基本的に「やればできる!」という精神性なんです。図々しくも「あの人にやれて、私にできないなんてことはないはず」という考え方が私の思考パターンなのです。(苦笑)

だから、「私に営業ができないはずはない。」と信じていましたし、
多少無理をすれば、難なくこなせるようになるだろうと思っていました。

ところがです。自分の中の言い訳にしていたパンフレット類が納品された後でも
なんだかんだと自分の中で理由を作って動こうとしないのです。
真新しいパンフレットの山をみるにつけ、私の不安は残念ながら確信に変わっていきました。

不安と焦りは大きくなる一方です。
かといって、それを解消するために動こうとしない。動けない。腰が重い。
つまらない自尊心なのか、未経験故の不安なのか分かりませんが、
ともかくフリーズ状態の私がいました。

さらに、元々反省壁の強い私は、そんな自分を責めにかかります。
悪循環。解消法は分かっているというのに。。。それができない。やろうとしない。

と、そこに輪をかけて、友人の一言が私を深い深―い谷底に突き落としました。

おそらく、気になってはいても、口出しするのは悪いと思って我慢していてくれたんでしょう。

その友人の一言とは、
「にしやまくん、動かないね〜。いつになったら動くのかなって思ってた。」

その時は「そうよねー、そう思うよねー。」と聞き流していたのですが、時間が経てば経つほど友人のその一言が大きく大きく私の中で響き渡ります。

苦しいほどに。

それから2、3日、思いっきり凹みました。久しぶりにヘビーに落ち込みましたね。
分かっていることを人から指摘されるというのは、やっぱり客観的には受け止められないですね。怒りや憤りの矛先は本来自分に向けるべきなのに、分かっていてもその事実を認めたくないばかりに人を責め始める。「分かってないくせに!」と。 まったくトンチンカンな言い分です。

で、ここからどうやって自分を立て直したかということについてですが、

またしても長くなってしまいますので、続きは来週ということでお許し下さい。

落ち込んでいてもどうにもなりませんからね。

自分で好きで始めた仕事です。誰も責めることは出来ません。

友人の一言を機にペットシッターMojo Mojoの巻き返し編(?)が始まります。 (*^_^*)

 

 

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