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 第八回  「私がまじめに思っていること」
 

 

先日、私は地元福岡で開催された「セラピードッグ・セミナー」に参加してきました。

会場は私の予想をはるかに上回る大勢の参加者(200名以上)で溢れていて、立ち見の人までいました。参加者の年齢は幅広く20歳から70歳台。関心の高さに正直、ビックリしてしまいました。
このセミナーに参加する方々は当然、何らかの形で犬や動物達に興味を持っている人です。
こんな方々もいる一方で、どうして福岡市は犬猫の殺処分数が日本でワースト1なんだろうと複雑な気持ちになってしまいました。

ところで、皆さんはセラピードッグってご存知ですか?

セラピードッグとは、病院や老人施設などで、散歩やリハビリを手伝う犬で、「動物介在療法」として、医療の現場で治療の一環として患者さん達に接する犬です。患者さんは犬達と触れ合い、心の交流を交わす内に個人差はあるものの、身体機能が回復したり、免疫力が高まったり、痴ほう症が改善したりするなどの効果が期待できるそうです。約60年前、アメリカで誕生し認知されました。日本でも徐々に知られつつあります。

このセラピードッグ達。はじめから特別な犬だったわけではありません。
私が参加したこのセミナーのワンちゃん達は、元は人間に見放された捨て犬だったとのこと。
それを実に根気良くトレーナーさんが訓練を施して、立派なセラピードッグに育てていったそうです。

一度人間に不信感を抱いてしまった犬の心を開くことは、口で言うほど簡単なことではないはずです。 ちょっとした物音、人間の何気ないしぐさや動作がトラウマとなり、恐怖感を根強く抱いています。それをひとつひとつ克服して、「人間はあなた達の敵ではないんだよ」ということを丁寧に教えていきます。
長い長い訓練を受けて立派なセラピードッグとなった犬達はもちろんのこと、この犬達を育て上げた方々にも心から敬意を表したい。。。そんな思いで一杯になりました。

セミナーでは実際にセラピードッグ達のデモンストレーションも行われ、犬達が会場に颯爽と姿を現すと、会場は涙を流す人で溢れました。

人間に見放された犬達が、再び人に信頼を寄せるまでになり、更にはかつて犬達をつらい目に合わせた人間達のために、けなげにも彼等の愛情の全てを注いでくれている。。。 

「ごめんね。そして心からありがとう」そんな思いの涙だったのでしょう。

デモの途中で、疲れて座り込むワンちゃんの姿もまたご愛嬌。
笑いあり、涙あり、感動ありの素晴らしい時間を過ごすことができました。

私は、こういう動物関係の催し物がある度に、情報収集や現状を認識すること、 そして知識の向上を目的にできるだけ参加するようにしているのですが、参加する度に感じることがあります。

それは、これらの企画を主催する方々のことです。
これらの活動は当たり前のことではありますが、まず誰かが志を抱き、「よし!」と思い立って声を上げ旗を振ることから始まります。そして、同じ志を持つ人々が集まって何かが始まります。

この発起人となる人達。私はとても関心を持っています。
それは、思いの強さであり、行動力であり、人を惹きつけ、巻き込むパワーだったりします。

数多くの動物関係の善意の団体がありますが、その団体の本意、或いは結成の意図や目的は、 動物愛護や保護はもちろんのこと、その活動の先に必ずといっていいほど “人” に目を向けています。
当たり前といえば、当たり前かもしれませんが、
不幸な環境にいる動物達をどんなに保護し続け、どんなに力を尽くしても、
そう簡単には現状は変わりません。

それでも、投げ出さず継続し続ける姿にも敬服すると同時に、目の前の小さな活動の一つ一つが必ず将来、実を結ぶと固く信じて行動に移している様にものすごく惹かれます。

そして、厚かましくも自分もいつの日か。。。 なんてことに想いを馳せたりします。

これは仕事でも同じことがいえますね。

何かを信じ、貫こうとする姿にはやはり魅せられ、引き込まれてしまいます。
そして、自分にはいったい何があるのか、何ができるのか、何を信じて、何をやろうとしているのか、私が魅力を感じる人々と自分との違いは何なのか、自分に足りないものは何か、足りないものは何かで補えないのか、果たしてそれは永遠に手に入らないものなのか などと自分を顧みるキッカケを与えられます。

顧みてばかりでは、これまた意味がありませんから、
腰が重く、ヤケに現実的な自分を自覚しつつも、
開業時に掲げた夢に狙いを定めて、日々一進一退では進歩がありませんので “3歩進んで2歩下がる〜♪” くらいの足取りで前進できるように心がけています。(^O^)v

んー、でもできれば下がりたくはないんですけどね。アハハ。


実はこのエッセイを書かせていただいていることも
私にとってはかなり良い刺激になっています。
なんてったって、自分の心模様を赤裸々(?)に綴って公言しているわけですから
嫌でも自覚が生まれてきます。書いてしまった以上、責任ってものが生まれますもの。。。
“ふふ”さんにはホント感謝しています。(合掌・・・?!)

私は、たまたま「好き」を仕事にすることができた、
考え方によってはとても恵まれた人間といえるのかもしれませんが、
(仕事の苦労話はまたいつか書きますね。
そうそう順調に事が運ぶはずがありませんから(^^; )
ペットシッターとして開業できたことが私のゴールではありません。

人に話せば「笑われてしまうんじゃないか」って恐れを抱くくらいの夢(野望?)も持っています。

夢を実現するには、なんとしてもペットシッター業を軌道に乗せて成功しなければなりません。でも、キレイ事かもしれませんが、成功だけをしたいわけではないのです。

これから先の自分の人生を、より味わい深いものにしたいから
「好き」なことを仕事にしようと思ったんです。

「好き」を仕事にするに当って、さんざん迷い、時間をかけたのはそのためです。
あ、楽しみたいといっても「ラク」をしたいということではありませんので、念のため。(笑)

もちろん、どこからともなくお金が私の懐に舞い込んできて“ウハウハ”しちゃう人生も悪くはありませんし、一度でいいから味わってみたいという気持ちもありますが、それは年末ジャンボに期待するとしましょう! これもまた夢。  (`∇´) うしししし

なんだ?!この締めは?
セラピードッグのいい話がひょっとして台無し?!

ということで、また来週 (^^♪

 

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